第19回ショパン国際ピアノコンクール1stステージに行ってきました！その③

初日の夜は興奮のあまり朝まで眠れないまま、翌日10時からのmorning sessionを聴きにプログラム片手にフィルハーモニーホールへ🎹🚶‍♀️‍➡️

2日目からのホールのチケットは、今回お世話になった添乗員さんの計らいで、10名分の座席が平等になるようにくじ引きで割り振られたので全てのステージを色々な席で鑑賞できたのです👍　　とは言っても一階席はなかなか入手困難なため、8ステージ中一階席は1〜2ステージでしたが前から5列目という時もあったり、2階席は手がよく見える左上のバルコニー席の時もあったりと視覚的にも楽しむことができたのと、ピアノの響きの違いを比較できたりととても充実してました😊　　今回私が楽しみにしていた一つにピアノのメーカーによってどれほどの響きの違いがあるのかを聴き比べること。今回はスタインウェイ、ファツィオリ、シゲルカワイ、ヤマハ、そして今回半世紀ぶりに復帰したベヒシュタインという5社に及ぶピアノたちがピアニストと共に競うのです💪

コンテスタントたちはどのピアノで演奏するか、を与えられた15分間で試弾して決めるわけですが、コンクールはすでにその時から始まってると言ってもいいでしょう！なぜならピアノの響きや音色の違いでかなり曲の印象が変わるため評価にも影響するからです。　フィルハーモニーホールは伝統ある古いホールなので気温、湿度によりかなり響きも変わるそうで、その日のコンディションによって音色も変わります。そのため試弾した時とは違う響きだったりするので、そういう意味では弾いてみないとわからい、という恐怖もありますよね。コンテスタントたちはそれをすぐに察知してコントロールする必要もあるので大変です。そしてそれも全て審査の対象になるのですから。。。

人気度が高いのはやはりスタインウェイ。続いてシゲルカワイ、ファツィオリ、ヤマハ、ベヒシュタインの順でした。

ホールで実際聴いた感想としては、スタインウェイとシゲルカワイは響きの煌びやかさと柔らかい音色のバランスがよく、低音部も決して割れる事なく安定感を感じたので全ての曲に適してると思われます。ファツィオリはとにかくキラキラ感満載で少々音が出過ぎる傾向にあり、ノクターンやマズルカを弾くにはコントロールが難しそうな感じですが、大曲ソナタやポロネーズを聴いてみたかったかな。。ヤマハは若干硬めの響きを感じましたが、切れの良さもありエチュードには適してる気がしました。ベヒシュタインはさすがに選択したピアニストも少なく3名ほど聴きましたが、少し重い感じを受けました。

今回私は1stステージ84名のうち57名の演奏を聴くことができましたが、同じステージ上でピアノを次々と入れ替え、ピアニストも変わるという初めての体験に、ここまで音色が違うとは！と驚きの発見がたくさんありました😳　同じメーカーでもピアニストによって違います。

日本人13名中10名の演奏を聴くことができたのもラッキー✌️でした。　予備予選の時に印象に残った方が何人かいたので本選で聴けるのを楽しみにしてました！

実際聴いてみて、皆さんそれぞれ個性が光り本当に甲乙つけ難い‼️　何を基準にどんな風に審査するのか、審査員の先生方も大変ですよね。

審査員席が2階の正面1〜2列にずらっと並んでましたが、同じ目線の左バルコニーに座った時には審査員のダンタイソンさんもすぐそこにいらしてなんだか私まで緊張してしまいましたよ😅

日本人コンテスタントで私の記憶に強烈に残ったのは桑原志織さん、進藤実優さんでした（牛田智大くんは1日目の3番目だったので聴けなかった💦）

ダイナミックなところ、繊細で音色の色彩感が豊富なところはお二人とも大変優れていて圧巻でした‼️

演奏後の休憩タイムにたった今弾き終えたばかりのピアニストがインタビュールームに姿を現すのですが、私たちもその様子を見学できます✨　　インタビュー後はなんとサイン✍️や写真を撮ってくれることもあり、あっという間に取り囲まれてしまうのです😳　極限の緊張感の後によくぞこんなことまで、、、と感心してしまいます。

その様子などはブログ④に続きます😁

以下、写真つき説明を少々😁

私が一階席に座った時の見え方⤵️