2025.2.10 藤田真央 シューマンピアノコンチェルト サントリーホール

ピアノ

 

ずっと聴いてみたかった藤田真央くんのピアノ🎹  想像以上に響きがまろやかで美しい✨  とにかく音色がソフト! まるで鍵盤の上を筆でなでるような指のしなやかな動き。2階席正面の良席でしたが、さすがにオペラグラスでガン見してしまいました😁

シューマンのピアノコンチェルトの冒頭はオーケストラの序奏がなく、ピアノとオーケストラが同時に弾き始めるので、ほとんどの場合、ピアノを目立たせるようなハリのあるパキッとした音色で弾き始めるピアニストが多い中、藤田くんはオーケストラに溶け込んだ、でもちゃんと聴こえるなんとも言えない音色でびっくり❗️ その後すぐに始まるピアノの哀しく美しいメロディをかなりの弱音でしかもとても柔らかい美しい音色で奏で、ホール内は音色の柔らかさとは逆に張り詰めるような緊張感。こんな冒頭の音色、初めて聴いたので良い意味で完全に裏切られた感じ。 これこそ生のコンサートでしか味わえないものだと実感。躍動感のあるクライマックス部分も決してがなることなく、でも迫力がある演奏、丁寧さもあり一音一音を大切に弾いているのがよくわかります。

シューマンはほとんどの曲を妻クララのために作曲したことは有名な話ですが、このコンチェルトもその中の一曲。そのため感情溢れた美しいメロディがあちらこちらに現れ聴きどころ満載です。私はピアノコンチェルトの中ではショパンと並んでシューマンも一位、二位を争うほど大好きです。なので、藤田真央くんの演奏は心に残る忘れられないものとなりました。 もちろんバックで演奏するケルンのオーケストラと指揮者オラモも素晴らしく、藤田真央くんの演奏を更に引き立て本当に見事でした。

藤田真央くんのアンコール曲は初めて聴く曲だったのですが、スクリャービンかな?と思っていたらグラズノフというスクリャービンと同じロシアの作曲家の曲でした。超絶技巧にも関わらず、サラリととっても美しい音色で弾きこなし圧巻! 改めて藤田真央というピアニストの凄さを見せつけられたコンサートでしたよ。 そして演奏後のはにかんだようなあどけない笑顔がなんとも可愛い❣️

マーラーの交響曲5番はオーケストラメンバーもフルで参加するとてもダイナミックな大作です。コントラバス、ホルン、トランペット、打楽器などが大活躍。「かっこいい曲」でした!  オーケストラのアンコール曲はシューベルトの劇音楽でしたが、聴いた瞬間、曲名はわからなかったですがシューベルトの曲とすぐわかりました。なぜならピアノ曲の即興曲の冒頭と同じメロディで始まったからです。 シューベルトもメロディが美しいですね。

余談ですが、YouTubeの『THE FIRST TAKE』ってご存知ですか? 一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取る というものです。最近これに藤田真央くんがクラッシック界からは初めて登場❗️ 1回目はベートーヴェンの『熱情ソナタ 3楽章』、そして一昨日公開された2回目はショパンの『プレリュードより第24番』 一発撮りって正にクラッシックの世界では理にかなってると思うのですが、でも世界中に発信されると思うと怖いですよね😅 藤田真央くんの究極の集中力が収められてる映像を ⤵️よりご覧ください!こちらはソフトというよりは両方とも迫力満点です‼️

ショパン プレリュードOp.28-24

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ベートーヴェン 熱情より3楽章

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